ベトナム(ホーチミン)3日目
詐欺にあいました。。。暇をしていたとはいえ日本語で話しかけられ、久しぶりの日本語の会話で油断しました。自身の反省のためにも記録を残しておきます。
本日はホーチミンの最終日でもあり、元々はメコン川クルーズに参加を予定していましたが、明日から大移動を予定しているのもあって、億劫になり、取りやめ、ぶらぶらホーチミンの街歩きに変更しました。
このような背景もあり、予定はほぼ無く、喫茶店巡りしつつ名所っぽいところを回ろうとしてました。
まずは、ホーチミン市博物館(Ho Chi Minh City Museum)。

コロニアル建築の美しい、ホーチミン市の歴史がわかる博物館です。

ここもベトナム戦争の記録を残す資料が多く展示されています。


ベトナムの伝統的な服装でしょうか。日本で言う和服や着物、中国で言うチャイナ服的な。実際に来ている人を見たことは無いですが。


ベトナム戦争が比較的に新しい戦争のせいか、やたらと戦車、戦闘機の展示が至る所にある気がします。


ホーチミン市博物館(Ho Chi Minh City Museum)の見学を終えて、涼しいところで休憩をしようと適当なカフェを探していたところ、交差点角のカフェでコーヒーを飲んでいたオバサンがカタコトの日本語で声をかけてきます。
ちょうどカフェを探していたタイミング&久しぶりの日本語、人の好さそうなオバサンということで、オバサンがここ座れ、ここ座れと言う、隣の席に腰かけ、コーヒーを飲むことに。
話を聞くとフィリピン人らしく、30年ほど前に日本で働いていたことがあり、日本語が話せる模様、今はホーチミンで看護婦をしている58歳。暇だったこともあり、色々と日本の事やホーチミン、フィリピンの話などをしていると、お家に招待され、食事を一緒にしようとなり、Grabタクシーでオバサンの家へ移動。
この時点では全く警戒しておらず、良い暇つぶしだとか、ホーチミンの人の生活を知れる良い経験になると思ってました。
オバサンのお家につくと、お兄さん(60歳)がいて一緒にランチをします。焼き魚&煮込みチキン、ビーフにライスといった普通のベトナム料理です。英語が得意ではないですが、お兄さん、オバサンと楽しく会話、食事を楽しみます。折角の機会なので、食事を写真に撮ろうとすると、何故か断られます。なにか理由を説明してましたが、いまいち意味不明ですが、この時点でも特に違和感は感じてません。
お兄さんは、ホテルのコンサルのような仕事をしているとかで、グローバルに仕事をしているらしい。今度、大阪(日本)にもいくとか。このホテルのコンサルというのが、具体的には、カジノの経営に関与している模様。
食事も終わり、くつろいでいるとお兄さんが仕事場を見せてあげるよと、2階の部屋へ招待してくれます。そこは、5畳ほどの部屋でカードゲームが出来るテーブルがあるだけでした。
この部屋でお兄さんの華麗なカードテクニック&手品を見せてもらいます。お兄さんはカードを自由にコントロール出来、自由自在。素人の私には、全く見抜けませんが、出したいカードを自由に出せる感じでした。
このカードテクニックを使ってカジノでの連係プレイの説明が始まります。勝負するゲームはブラックジャック。ディーラーのお兄さんが、私にサインを送り、対戦相手のカードを教えます。サインは単純で、野球のサインのように、おでこ、鼻、あご、右腕を上から3か所、左腕を同じように触る方式で、上から順に10、9、8、7、・・・といった感じです。この時点でも私は、へぇ~、こんな感じでカジノは、いかさまが行われてるのか面白い世界だなーと感心し聞いていました。
ここから何度かブラックジャックの模擬戦が行われ、サインの確認&勝ち方の練習が行われます。もちろん、お兄さんは、好きなカードを好きなタイミングで出すことが出来るので、常に私はブラックジャック(21)を出して勝ちます。この時には、疑似的にチップの掛け方も教わり、最後の1戦で全ベットして大きく勝つ方法を練習します。
そうこうしている内に、お兄さんの友達らしき、リーさんと名乗るお爺さんが登場し、私の対戦相手になります。ここでも、あれよあれよと、連勝していくのですが、ベッドする金額がどんどん大きくなってきます。ここで、初めて恐怖を覚えます。お兄さんのサインとカードコントロールがあるので、私が負けることはありません。が、もし負けたら。いつの間にか大きな金額になってます。
そして、全てのコントロールがお兄さんのカードにかかっている事実が恐ろしい。もし裏切られたら?もちろん、私にお金を賭けている認識はなく、遊びの認識ですが払えと言われたら断れるのか?
この時点で、詐欺に合っているのでは無いか。全員がグルで狙われているのでは。ゲームは、お兄さんのカードテクニックで必ず私が勝てるハズです。サインも見落とし無く、これまでは全て勝ってます。が、いつの間にか掛け金は、膨らんで1万ドル(150万円相当)をオーバーしています。
ここで、私はドロップを宣言。私は金を持ってない。そして、万が一負けても支払い能力は無い。と告げて、ゲームは続けない。帰ると宣言し、荷物を持って帰ってさっさと退室。
最後、オバサンが追いかけてきて、母親が急病で倒れて病院にいく必要がある。カンパして欲しいと。一刻も早く立ち去りたかったが、ここまでのタクシー代&昼食をご馳走になっていたので、持っていた200,000VND(1,100円くらい)を1枚渡し、さっさと立ち去りました。
結局は、どこまでの話が本当で、何が嘘、詐欺なのか分かりませんが、以前に、これと全く同じ手口の詐欺で旅行者から金を巻き上げる話を聞いた事があり、間違いないと判断。ゲームを強引に中断し、すぐに脱出を図りました。たしか、テレビか何かで見た手口は最悪、暴力に訴えてくるような話だったと思いますが、そこまではありませんでした。
結局、失ったお金は200,000VND(1,100円くらい)の寄付と帰りのタクシー代61,360VND(約350円)と軽微でしたが、いま振り返っても、もし暴力に訴えられていたら?最後の勝負を断行していたら?どうなっていたのか。身が震えてきます。
東南アジアを観光していると、多くの人達が声をかけてきます。大部分がバイクやトゥクトゥク、お店の呼び込みや勧誘。稀に、麻薬です。そして、いつもノーサンキューやノーと断って無視して行く形です。が、もしかすると、親切心で声をかけてくれてる人もいるのでは?と、疑問を持っていたタイミングでもあったので、今回の出来事は、考えさせられる事件でした。あまりにも現地の人達を拒絶するのも違うが、全てを性善説で動くのも危険。もっと旅に慣れて行けば、この辺りの能力も磨かれていけば良いのですが。
さて、ホーチミン最後の夜、The 2 Restaurantへ。中華系ベトナム料理のお店でGoogleマップ★4.9
牛肉と野菜あんかけ揚げ麺(Mì xào giòn bò)、「あんかけ硬焼きそば」とほぼ同じスタイルで普通に美味しいです。

青菜のガーリック炒め(Cải thìa xào tỏi)、炒めたガーリックチップがたっぷりでアクセントが効いており美味い!
