イン・ザ・メガチャーチ
城崎温泉旅の移動などの空き時間に2026年本屋大賞のイン・ザ・メガチャーチ、朝井リョウ(著)を読みました。つい先日、2025年本屋大賞カフネを読んだばかりで、立て続けになりますが本屋大賞作品に外れ無し!

ネタバレになる内容には触れませんが、「推し活」や「アイドルにのめり込んでいくファンの心理」など今時のVTuber(Vチューバー)などの偶像に投げ銭するような心理の描写であったり、逆に、プロデューサー側の立場でアイドルグループを売り出して、ヒットさせる為、最新のマーケティング手法を駆使して推しというファンダメンタルを作る事を狙い、仕掛けていく様など見所が満載の作品でした。
私自身はアイドルグループの熱狂的なファンがCDを何枚も購入したりするのであったり、Vチューバーへ投げ銭して寄付するような心理が、若い時から理解出来ませんでした。時代的にはAKB48やモーニング娘。などが全盛の世代になり、東京在住だったので友人と面白半分で秋葉原にあったAKB劇場(まだあるのかな?)に行った事もありますが、ファンや追っかけの様な人にはなれませんでした。
自身の性格や特性によるモノだと思いますが、正直、そこまで(=大切なお金を貢ぐほど)熱中できる情熱を持てる人に羨ましく感じる部分があります。この小説でもアイドルのファンであったり、ファンになっていく心理が描かれており、自身の生活を削ってまでお金を貢いでいくなど、共感は出来ないながらも、なんとなく、宗教にハマっていく人達の心理が少し理解出来た気もします。
また、全く逆の立場でアイドルグループをプロデュースして、熱狂的な信者を作って行くためのマーケティング手法なども描かれており、業界は異なりますが、メーカーでマーケティングの仕事を長い事していた私の経験とも重なる部分があり、こちらの視点でも楽しく読める作品でした。
共感できる部分、共感できない部分が複雑に混ざり合ってて、ソレを楽しく感じれる作品でした。正直、明るく楽しくポップに読める作品ではなく、目を背けたくなるようなシーンも多い作品ですが、読み終えて勉強になったと思える作品でした。
