ファイア・ドーム
どの本屋さんでも目立つ場所に展示されてて、かなり注目作品っぽくて気になっていた「ファイア・ドーム」を読みました。
以前でしたら図書館で借りれるようになるまで待っていたのですが、仕事を辞めて無職になってからは、暇なこともあり読みたかった本の大概を読んでしまい最近は新刊を手に取ることが増えてきました。新刊=図書館に入るまでに時間のラグがある&人気作は更に借りれるまでに順番待ちになる。。。「成瀬は天下を取りにいく」は、金沢の図書館で予約した時は、300人待ちとかだった記憶があります。結局、買っちゃいましたが。
2026年の本屋大賞作品である「イン・ザ・メガチャーチ」も購入して読みましたが、最近は旬な作品を旬な時期に読む面白さに気づきました。「ファイア・ドーム」や「成瀬は天下を取りにいく」は、あまり当てはまらない作品かもですが、「イン・ザ・メガチャーチ」や最近読んだ真山仁の「チップス」半導体メーカの買収話や、橘玲の「HACK」仮想通貨を使った詐欺の話などは、旬な時期に読む方がより楽しめる作品でした。
基本的に私は電子書籍で買う派なんですが、本屋や図書館に行くのは好きで、読みたい本は実物を見て探すことが多いかな。ただ、今は住所を広島に移してないので、図書館が利用できない。。。

内容としては正直、重く、暗い気分になるシーンが多く、とても長時間続けて読むのはシンドイ話でしたが、田舎で生まれ育った私には、田舎特有の噂の伝播力など妙に納得、理解出来る部分が多く、常に展開が気になるお話でした。
重く、暗い気持ちになる展開が多いので、本を閉じて休憩したい気持ちと、次の展開が気になり読み進めたい気持ちが常に戦う、奇妙な感じでした。結局は、次の展開が気になって途中やめなど出来ず、読み進めていくわけですがハラハラしっぱなし。その上、涙が出てくる様なシーンも多く、電車やカフェで読んでいると周りの目が気になる、気になる。ええ歳のおっさんが本読みながらガチ泣きしてたら、周りから人がいなくなりそう(笑)。
またインターネットの暗い部分であるSNSなどで無限に湧き起こる誹謗中傷など田舎の顔見知りで広がる噂話より、匿名だからこそ過激かつ無責任なコメントなどは昔には無かった現代病と言えるかもしれません。
あと、この作品は子供たちの詳細な心情描写が特に素晴らしい。25年前の誘拐事件、しかも被害者側の家族の子供が、特異な目で見られている事への違和感や友人の同級生への思いやりなど子供ならではの心情が、とてもよく理解出来る形で表現されていました。
そしてストーリーラインもとても素晴らしく、緊迫感を切に感じさせるシーン描写や子供を思う親の心情など、どれも共感ができ、ハラハラしつつも最後まで楽しめる作品でした。
全然、内容は異なるんですが横山秀夫の”64”を思い出しました。一時期、横山秀夫の作品ばかり読んでいた時期があったな、久しぶりに再開してみようかな。
さて、土日ということもあり、街は人が多そうで家に引き籠ってましたが、明日は呉に行ってみようと思います。全然、土地勘は無いんですが、広島にいる間に呉、尾道、福山城あたりは行ってみようと思ってます。宮島は先々月に訪問済み。
