本屋大賞ランキング
ベストシティーのランキング記事がありました。調査によって全く結果が異なってくるのですが、この調査だとニューヨークが1位、ケープタウンが2位、東京が8位に入ってます。こういった調査結果を参考にしつつ、世界一周旅行の計画を練ってます。

さて、本日はタイトル通り、My本屋大賞ランキングを発表したいと思います。もともと読書好きではあったのですが、FIRE後は更に加速しました。会社員時代は、自己啓発本やビジネス経営者の本、投資本などビジネス系の本が多かったのですが、卒業後は、自身が楽しめる本を中心に読むようになりました。
FIRE後は、読書の幅を広げたく本屋大賞の過去受賞作品をすべて読んでいきました。流石、キャッチコピー「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本」だけあって、大満足の作品ばかりです。外れなし!
2004年の本屋大賞から2024年の最新受賞作までの計21冊を読んで、その中でも特に面白いと感じた作品を紹介したいと思います。どれから読もうかなと迷ってる方の参考になれば。
※図書館で借りて読むのがおススメです。が、最新作は予約が多く、待ちを覚悟する必要があります。2024年受賞作”成瀬は天下を取りにいく”は、200件以上の予約待ちが発生しており、私は諦めて購入しました。おススメとしては、年度の古い受賞作から借りていくことです。ただし、古い作品は読み込まれており、本が汚れてるケースも多いので、痛みをチェックしてから借りると良いと思います。
My本屋大賞ランキング
1位:同志少女よ、敵を撃て/逢坂冬馬
2022年受賞作。ロシア(旧ソ連)に実在したリュドミラ・パブリチェンコの生涯を基にして書かれた戦争小説です。旧ソ連視点で描かれた大戦小説を読むのは初めてで新鮮さを感じつつも、戦争の残酷さや悲惨さを感じる部分も多く、ロシアウクライナ戦争とも重なって感じることが多い作品です。ちょうど、漫画ゴールデンカムイを読んでいた時期と重なったので、パルチザンであったり、ロシアの歴史など色々と共通項もあり、余計に楽しめました。
2位:海賊とよばれた男/百田尚樹
2013年受賞作。出光興産創業者の出光佐三モデルとした主人公の一生と、出光興産をモデルにした会社が大企業にまで成長する過程が描かれている作品です。正直、現在だとブラック企業と呼ばれバッシングされそうな内容も多いですが、戦前に会社を興し、戦後の復興期に私心無く、会社および従業員、そして日本のために奔走する主人公に強く惹かれました。このような人物が上司だったり、社長の会社で働けたら、、、と、会社を辞めた今でも考えさせられる作品でした。あまりに面白く、読み終わったら直ぐに、百田さんのデビュー作である”永遠の0”も借りて読んでしまいました。こちらもおススメ。
3位:舟を編む/三浦しをん
2012年受賞作。出版社の辞書編集部を舞台に、新しい辞書づくりに取り組む人々の姿を描いた作品です。映画化(主演:松田龍平、宮崎あおい)された当時、仕事の関係で東京に住んでいて、友人が試写会のチケットに当選したとかで映画館で鑑賞しました。正直、その時はイマイチの印象だったのですが、今回、小説で読んでみて考えが逆転しました。”辞書づくり”という地味にも思える活動を通じて、製作者の思いや情熱、言葉(文字)を扱う面白さや難しさなど色々と感じ入る作品です。映画が悪い訳ではないのですが、私は小説をお勧めします。
4位:一瞬の風になれ/佐藤多佳子
2007年受賞作。漫画やドラマ化もされており、陸上競技にかける高校生を題材にした作品です。オッサンになって今更と思いながらも、学生時代の部活動や青春を思い出さされる作品です。私は野球やサッカー、テニスと球技だったので、陸上に対して全く知識が無かったのですが、逆に新鮮で非常に楽しく読めました。学生時代もっと部活動を真剣に取り組んでれば。。。と思わされる作品でした。
5位:蜜蜂と遠雷/恩田陸
2017年受賞作。国際ピアノコンクールを舞台に、コンクールに挑む4人の若きピアニストたちの葛藤や成長を描いた青春群像小説。基本的には、天才ピアニスト中心の作品ですが、サラリーマンピアニストも出てきます。残念ながら私は、音楽や絵画など芸術に才能はありませんでしたが、興味は強く、のだめカンタービレも大好きな作品です。ウイーンに行ったら一度鑑賞してみたいと思いながらも、バックパッカーが正装なんて持ってる訳も無いし、と、色々考ながら読んでました。APPLEミュージックには、”蜜蜂と遠雷”という、この小説で演奏された曲のミュージックボックスがあり、読書中やゆっくりした時間を過ごしたい時には、いつも聞いてます。
最初にも書いたように、受賞作は、どの作品も外れなく、楽しめる作品ばかりです。次何を読もうかなとお悩みの際には参考にしてください。
ちなみに、今読んでいるのはナルニア国物語(C.S.ルイス)です。今更と思われそうですが、いま読んでも面白い作品です。
歴代の本屋大賞受賞作品
- 2025年『カフネ』阿部暁子
- 2024年『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈
- 2023年『汝、星のごとく』凪良ゆう
- 2022年『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬
- 2021年『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ
- 2020年『流浪の月』凪良ゆう
- 2019年『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ
- 2018年『かがみの孤城』辻村深月
- 2017年『蜜蜂と遠雷』恩田陸
- 2016年『羊と鋼の森』宮下奈都
- 2015年『鹿の王』上橋菜穂子
- 2014年『村上海賊の娘』和田竜
- 2013年『海賊とよばれた男』百田尚樹
- 2012年『舟を編む』三浦しをん
- 2011年『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉
- 2010年『天地明察』冲方丁
- 2009年『告白』湊かなえ
- 2008年『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎
- 2007年『一瞬の風になれ』佐藤多佳子
- 2006年『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー
- 2005年『夜のピクニック』恩田陸
- 2004年『博士の愛した数式』小川洋子